在来工法の採用こそが天然のり材の良さを伝える最良の方法

摘要

まずは海藻の流通に関してお話した方が良いかと思います。 そもそも日本における海藻などの水産物の流通には細かな内規があります。 また、全国組織として全国漁業協同組合連合会という大きな団体がございまして、北海道漁連、青森県漁連など都道府県の漁連といった地方の団体があります。これらの組織は農林水産省の管轄になっていますが、海から海藻を採ると言うことは、漁業協同組合の漁業権のある組合員でなければ採れません。そして海藻は漁業協同組合で回収し、漁業協同組合が独自に流通させております。 組合員は食料用の海藻をはじめとして、銀杏草·角叉·布海苔等の採集についても長い体験から、その海域で最も状態の良い季節を取り決めて採取します。農作物とも似通う作業なわけです。