MQMAS法及びCP/MQMAS法を用いたAl含有化合物の構造解析

摘要

石炭や鉄鉱石は一般に非常に不均ーな構造をとっていると考えられ、石炭や鉄鋼石中のAlやSiを含有する無機化合物は非晶質として存在している場合がある。NMRはこれらの非晶質茶化合物の構造解析に有効な手法であるが、劇化学構造を検討する際、~(27)Al核の核四極子相互作き引こよってシグナルが広幅化し、化学シフトの位置もずれるため、正確な化学構造解析が困難になるという大きな問題があった。 そこで今回、核四極子相互作用を消去できるMQMAS (Multiple Quantum Magic Angle Spinning)法を用いて、石炭や鉄鉱石に含まれるカオリナイトを例にとりAlの化学構造解析を実施した。 さらに凝核からの交差分極を利用したCP/MQMs法を用い、A亘とHとの結合連鎖に関する構造解析を行い、カオリナイトに対するこれらの手法の有効性について袷討したので報告する。