室温溶融塩を用いた電気化学アクチュエーターの作製とその動作原理の解明

摘要

室温溶融塩（RTMS）は、室温で液体の塩であることに加え、電気化学安定性が高く蒸気圧が極めて低いため、多くの分野で研究の対象となっている。しかし、大気雰囲気条件下で動作可能な電気化学アクチュエーターへの応用例はあまり多くない。このアクチュエーターは、ポリマーとRTMSから成る複合電解質と電極のみで構成される非常に簡単なデバイスであるため、MEMSや真空技術など様々な分野への展開も十分に期待できる。