シリカメゾ多孔体のα-メチルスチレンニ量化反応に対する触媒活性点構造の解明

摘要

シリカメゾ多孔体MCM-41のα-メチノンスチレンニ量化反応に対する触媒活性とその発現機構について検討した.前駆体を723-873Kで焼成したMCM-41は二量化反応に活性であったが，1073Kで焼成すると活性は大きく低下した.1073Kで焼成したMCM-41を353Kで水処理し473-773Kで再び焼成すると，水処理前を上回る二量化活性が発現した.ただし，この場合も1073K焼成により活性は再び低下した.各温度で処理したMCM-41の~（29）Si-MAS-NMRから，Q~2-Si種量が高温処理により減少し，Q~4-Si種量が増加することが明らかになった.隣接するQ~2-SiとQ~3-siが酸活性点として機能していると考えた.[主張したい事項](1)MCM-41のα-メチルスチレンニ量化活性，(2)触媒活性の焼成温度依存性.(3)触媒活性と各si種量の関係，(4)水酸酸の集合によって生じる触媒活性.