運搬除雪施工管理システムの開発：レーザスキャナとRFIDを活用した除雪量計測システム

摘要

積雪寒冷地域における市街地や幅員の狭い道路では、堆雪余裕幅が狭く、降雪と除雪作業の繰り返しによって路側の雪堤が成長し、車道が狭く、見通しが悪くなり、交通障害等が発生する。このため、路側に堆積した雪を排除し、車道幅員を広くするとともに、次の除雪に備えて堆雪スペースを確保することを目的に、運搬除雪作業を実施している。運搬除雪作業は、路肩に堆積した雪をロータリ除雪車でダンプトラックに積込み（写真1）、雪堆積場等へ運搬している。北海道開発局における運搬除雪作業の施工管理は、ダンプトラックに積込された雪量と、ダンプトラック台数の計測により行っているが、その作業は人力に頼らざるを得ない状況であり、正確性や監督員·作業員の負担を改善する必要がある。本開発は、施工管理のうち出来形管理を対象として、人力で行っている運搬除雪作業における雪量計測およびダンプトラック台数の把握を自動化する運搬除雪施工管理システム（以下、システムという。）を構築することにより、施工管理の高度化、効率化を図るものである。