TOPCOR 50mm F2.8：ハデさはないが頼りがいがある写り

摘要

トブコール50m F2.8は、1957（昭和32）年秋に、レオタックスF型の標準レンズとしてボディに装着して販売されたレンズである。レオタックスFは、レオタックスカメラ（1957年1月以前は昭和光学工業）製のカメラのなかでも一番上位にある1/1000秒を備えたもので、1954（昭和29）年の発売以来、同社の看板商品であった。しかし1957年当時は同じレンジファインダー機のキヤノンはすでにV型に移行し、ニコンはSPが発売され、さらにはアサヒペンタックス、ミランダなど一眼レフも台頭してきており、旧態以前たるパルナックタイプのカメラの人気はカゲリがでてきたところであった。