スモールカーの多樣化と个性化－インテリア用品から見るスモールカーライフの多様化

摘要

ディーラーで新車が販売されてから廃車されるまでの間、自動車の使用に伴いさまざまな商品やサービスの需要が発生する。 この市場は、アフターマーケットと呼ばれている。 アフターマーケットのメイン商品は、車検整備、定期点検、オイル·消耗部品の交換などの各種メンテナンスであるが、ユーザーが自分のクルマを、より快適に使用したり、好みにドレスアップする目的で購入する「用品」も、大きな市場を形成している（図1）。 わが国のアフターマーケットにおいて用品が注目され始めたのは、1960年ごろからである。 初期においてはサーキットレース等の人気（第1回日本グランプリは63年開催）に便乗したスポーツ用品が中心であったが、ユーザー層の多様化により次第にインテリア、エクステリア用品、安全用品、お手入れケミカル（ワックス、クリーナー）等の市場が拡大を始めた。 初期のインテリア用品のヒット作は、65年ごろ、話題になったむち打ち症を予防する「ヘッドレスト」であった。