「ものづくり安全保障」と地域中小製造業の競争力強化もとめて－日本商工会議所が地域産業空洞化問題について取りまとめ

摘要

グローバル化の進展，賃金等の生産·流通コストの格差によるわが国企業の海外流出，輸入品の急増などにより，地域産業が空洞化しつつある。 空洞化はものづくり継承の困難，雇用の悪化，地域活力の減退等を招いており，その克服は喫緊の課題となっている。 この深刻な空洞化問題の克服策を検討するため，日本商工会議所は，2002年1月に「地域産業空洞化問題特別委員会」を設置し，関係者からのヒアリング，企業視察，アンケート調査等を実施，実態把握に務め，これまでの検討結果を中間的にとりまとめた。 以下はその報告の要旨である。