1990年代以降に進められてきた米国の技術者教育の改革では,技術者教育の認定組織であるABET(The Accreditation Board for Engineering and Technology)がその認定基準を改定し,21世紀の技術者像を示したことが大きなステップとなっている。ABETがここで示したのは,技術者を養成する高等教育機関に対し,学生に11項目の具体的な能力を身につけさせることを定めたのである。その1つが,プロフェッショナルとしての責任と倫理的な責任を理解する能力についてであり,ここに技術者倫理教育の必要性が明示された。工学教育の認定組織とはどのようなもので,国際的にどのような連携がなされているのだろうか。
展开▼