ころがり軸受の寿命計算の発展と実際に用いられる場合の信頼性

摘要

ころがり軸受工学は，寿命理論を中心に発展してきた。この理論はさまざまなファクターを取り入れて目覚しい進歩を遂げている。たとえば疲れ限度は2007年にISOに採用されたが，それで理論的に決着が着いたわけではない。強烈な反論（明治大学清水名誉教授，NASA出身のザレツキー博士）もある。一方，実務段階においては，こうしたさまざまなファクターが原因になって新しいISO規格の普及は進んでいない。本論文においてはその分析が行われている。軸受寿命の計算に関する理解の一助になると考える。