ワイヤ断線耐量向上による高速エコ加工の最新技術事例

摘要

高精度·高応答特性を活かした自社開発のリニアモータ駆動方式による放電加工機および切削加工機は、1998年のデビュー以来2010年で累計生産台数25,000台を突破した。さらなる高付加価値を提供するため、2010年度に製品化した超精密ワイヤ放電加工機AP250Lに搭載の「高速エコカットO」は、油加工機面粗さRz 1μm以下の領域にて水加工機を超える加工速度を達成することで、幅広い加工ニーズに対応し、高い評価をいただいている。今回、高速エコカット第2弾として、新たにより実用的な高速化の新技術として、水仕様での高速加工の性能アップを実現する「高速エコカットW」を開発し、高速·高精度ワイヤ放電加工機AG600LPに搭載した（図1）。紹介する最新技術は、高精度·高速加工でありながら、省エネ·エコにも対応した技術である。