アルミダイカスト用金型の再生溶接－町工場の挑戦

摘要

当社に持ち込まれるアルミダイカスト用金型の95％は損傷部の補修であり、残り5％が加工ミス、あるいは設計変更による当該部の再生である。 また、損傷の内容については70％がヒートチェックに起因する亀裂、残り30％が溶損である。 形状を復元することを目的とする溶接は、母材部と近似の機械的性質を得ることを第一義的に考え、溶接材料の選択を行う。 損傷部の補修についていえば、当社ではこれを「溶接技術を活用して、目的に適った複合金型材をつくりあげる」という考えに立って、溶接材料を選択している。 作業とすれば、損傷部を完全に除去し、その部分を溶接金属でつくり直すことになる。