e-Learningの学習行動と学習者の情報リテラシーのとの関連

摘要

本報告では，大学で実施するe-Learningにおける学習者の情報リテラシーと学習者行動との関連を検討した．e-Learningは，学部と大学院で対面授業と対応させたブレンディッド学習である．情報リテラシーを調べたところ，4つの因子で大学院生が学部生よりも有意に高かった．また，情報リテラシーは思考スタイルなどの学習者特性や学習経験とも相関関係があった．パス解析によって，学習者特性，学習経験や学習成果について因果関係を分析した．その結果，学部学生では操作に関する情報リテラシーについて，学習者特性や学習経験との関連が見られた．大学院生では，態度に関する情報リテラシーが学習習慣のような学習経験に影響した．