定置型ロールベーラのための可変径式細断物成形機構の開発

摘要

飼料自給率向上に向け、食品製造副産物やサイレージが利用でき保存も可能な発酵丁瓜の普及に大きな期待が寄せられているが、トランスバッグへの詰込み作業の労力が大きい、梱包密度が低い、カビが発生する等の課題がある。 また、一施設で調製されるTMR一梱包あたりの量は固定されることから、対象農家の飼養規模範囲が限定されTMR利用拡大の支障ともなっている。 これらの課題が改善されれば、調製作業の省力化と品質安定化により発酵TMRの普及が一層促進される。 そこで、TMRを作業者1名で省力的に委託農家の飼養規模に合わせたサイズに高密度梱包。 密封できる調製用機械の開発を念頭に置き、その基礎技術として、粉粒状材料を含むTMRを直径の異なるロールベールに成形する機構を開発する。 今年度は、トウモロコシを材料に試作機の動作確認を行った後、TMRをロール成形する作業への適応性を確認した。