水性塗料に対応したロボット開発と塗装ツステム例

摘要

揮発性有機化合物（VOC）排出規制が2006年6月に施行されるが,その骨子は排出値の規制と，自主的な取り組み姿勢との併用が求められるとされている。これに向けて塗装事業者,塗料メーカー,塗装機·設備メーか一等，関係各方面でVOC低減に向けた具体的な動きが,より多く見られるようになってきた.voc対策の大きな柱である水性塗料においては，自動車ボディー中塗りヲベースコートへの適用は周知の通りであるが,最近，自動車メーカーによる部品塗装の水性化指針が提示され，関係筋の動きが活発になっている.その一方で,水性塗料は塗装，塗膜品質の安定化における課題を抱えており，これには塗料自体のみならず塗装機器う設備を含めたトータルな視点で解消していく必要がある。 本稿では,水性塗料の課題に対した塗装ロボット開発や実施例などについて述べる。