小松英雄氏を偲んで

摘要

去る平成18年10月14日,前耐火物技術協会専務理事,小松英雄さんが逝去されました。 昭和16年3月4日生れ。 享年65歳我々後輩にとっても，早すぎるお別れでした。 心からご冥福をお祈りいたします。 小松さんは香川県にご出生になり名門坂出高校をへて仁国立名古屋工業大学に進学，金属工学科を専攻し.山田敏夫教授の下，金属表面処理についての研究をされています。 卒業後ほ昭和39年4月，旭硝子株式会社に入社され，配属先の伊保工場炉材部炉材製造課で塩基性結合煉瓦の製造を担当されました。 昭和48年には，結合煉瓦成形工程にわが国で初めて工業用ロボットの導入に成功し，耐火物製造技術の近代化に道を切り拓かれました。 昭和51年には超高温全自動トンネルキルンを中心とした粉砕から焼成工程までの一貫自動工場を設計し，当時の最先端工場を実現されています。 6年後輩の私は，電鋳煉瓦製造を担当しましたが製造技術の近代化，省力化，省エネルギー公害防止などについて,小松さんの仕事振りをいつも目標にしていました。その後昭和56年には，結合煉瓦·不定形耐火物の製造課で新任小松課長のもと新任係長として直属でお仕えしたのも私にとって貴重で，懐かしい思い出です。