Cordilleran Exploration Roundup 2002--特にアジアの鉱物資源のポテンシャル評価について

摘要

カナダはオーストラリアと並んで鉱物資源り探査やポテンシャル評価に最も熱心で，世界の流れを作っていると言えるが，そのカチダでは毎年探査関係者の現場担当者の集まりが開かれている。 一つはバンクーバーで1月に開催されるものであり，他の一つは3月にトロントで行われる．バンクーバーにおける会議はB.C.＆Yukon Chamber of Minesと言う任意団体（NGO）が主催するもので，カナダで最も古い1912年設立の鉱業団体である。今年の会議は1月21日（日）～25日（金）にバンクーバー市の中心部のFour SeasonsホテルとホテルVancouverを会場として行われ，約2,300人が登録した．日本の地質学会の年会参加者が600-800人程度であるから，その盛大さがわかる．今年は第1日に日本の金属鉱業事業団が主催したアジアの鉱物資源のポテンシャル評価のフォーラムが実施され，関係者の注目を集めた．筆者らはこの会に参加し，かつては日本でも見られた現場担当者の熱気に接すると共に，僻地を厭わずに鉱物資を求めて活躍する人達が多いことを知り，心強く思った．ここではアジアの鉱物資源討論会の講演の概要を紹介して現状を把握すると共に,会の発表から見たカナダの最近の探査状況についても述べてみたい。