ナミビアの花崗岩類と鉱物資源--特に環状花崗岩複合体について

摘要

ナミビアはアフリカの南西部にある遠い国で，日本からはシンガポール，ヨハネスブルグを経て首都ヴイントホックに達する。 ナミビアの人口は約170万人，そのうち10万人余が白人という黒人社会である。 かつてドイツとイギリスの植民地であったため，その影響が残っている。 ヴイントホックは乾燥した高原にある静かな小さな（人口約20万人）街で（写真1,2），ここで2002年の夏，国際鉱床学連合（IAGOD）が開かれた（写真3－6）。 この会合は最初，南アフリカ共和国のヨハネスブルグに設定されたが，治安上の理由でヴイントホックに変更された。鉱物資源国ナミビアの地質学会を育てる意味もあったようである。