窒素を高ドープしたカーボンナノチューブ状ファイバーの合成と電界放出

摘要

窒素をドープしたカーボンナノチューブは、機械的·伝導的な性質が強化されるのではないかとの興味がもたれ、また金属的なCNチューブや共有結合他のβ-C_3N_4も理論的に推定されている。 最近では電界放出·ェネルギー貯蔵·電子伝達などに関しての潜在的特性が注目されている。 その合成は例えば、ピリジン·シアヌル酸クロリド·メラミン·トリアジン·アセトニトリルその他を用いた熱触媒分解C/N気相CVD法により行われており、一方CH_4/N_2（Or NH_3）を用いた場合にはむしろ窒素含有量が低下する。このことは、チューブ形成の際の先駆体分解時に、"C-N"結合が必要であると推察される。 今回そのような場合でも、"=C-N"の如くsp~2炭素が重要であるとの指摘がなされた。