腹膜切除術に対する術後鎮痛腹膜播種症例を対象として

摘要

腹膜播種に対する腹膜切除術は，横隔膜から骨 盤腔までの腹膜を切除し，さらに原発巣および転 移巣の切除，抗がん薬を併用した温熱療法を組み 合わせて行う。この方法により，患者の生存期間 を延長させる効果が報告されている。今回， 腹直筋鞘?後方腹横筋膜面プロックとフェンタニルによる経静脈自己調節鎮痛（intravenous patient-controlled analgesia ：iv-PCA)を併用した 鎮痛方法の腹膜切除術術後鎮痛に及ぼす影響を検 討したので報告する。