家電製品の最近の動向－電気炊飯器 (2)－『土鍋IH炊飯ジャー』JKF型の開発

摘要

2006年度の電気炊飯器の市場規模は、650万台と予測されている。 その中で、IH方式の占める割合は59％を超えると見られ、年々増加傾向にある（表1）。 当社の調査では、非IH方式（ヒーター加熱方式）の選択理由は「壊れたのですぐ使えるもの」としての購入が多く、IH方式は「まだ使えるがもっとおいしく使いやすいもの」として求められる場合が多い。つまり、既に数量的には飽和状態にある市場にあって、消費者は「おいしさ」等の付加価値を求めていると言える。 また、販売店の「単価アップ」志向とも相まって、高付加価値の商品がIH方式の上位を占めている状況である。 IH方式の中では、圧力式と非圧力式に大別される。 弊社は「おいしさ」の訴求のために敢えて後者を選択し新製品を開発してきた。 その高付加価値として採用したのが『土鍋』である。 次に当社新製品『土鍋IH炊飯ジャー』JKF-A100（図1）について紹介する。