小畝立て深層施肥播種による大豆収量の向上：低迷している大豆収量を大幅に改善

摘要

このような中，大豆の湿害回避技術として岩手県農業研究センターが，「小畦立て播種技術」を開発し，低コストで効果が高いことから山形県内でも約100ha普及している。また，深さ20cmの土中に窒素肥料を施用して，根粒菌の活動を阻害せずに効率的に窒素供給を行う「深層施肥技術」が報告されている。そこで当センターでは，この二つの技術を組み合わせて初期の湿害回避と窒素供給の効率化を同時に行う技術「小畝立て深層施肥播種」を開発した。ここでは，開発した播種機と現地での実証結果について紹介する。