大気環境観測所で観測した火山起源の成層圏エーロゾル

摘要

気象庁は世界気象機関による全球大気監視(Global Atmosphere Watch:GAW)計画の下でGAW地域観測所として，岩手県大船渡市三陸町綾里にある大気環境観測所において温室効果ガスやエーロゾル等の観測業務を行っている（気象庁2008)．大気環境観測所では1988年1月からサンフォトメー夕ーを用いてエーロゾル光学的厚さ（Aerosol OpticalDepth:AOD）の観測を行っているが，2002年3月からはラィダーシステムを新たに導入し，高度約40kmまでのエーロゾルの鉛直分布の観測も可能となった（気象庁2004）.