米国DON汚染，総アフラトキシン規格の影響でカビ毒検査量増加傾向

摘要

昨年の米国コーンが長雨などの影響でフザリウム属の汚染を受け，DON，ニバレノールなどトリコテセン系カビ毒発生率が高くなったことから，検疫所や輸入業者，流通などにおいてDONの検査を行う機会が増加してきた。また今年5月にトータルアフラトキシン規制における基準値が現在のB1の検出限界と同じ値の10μg／kg以下となることが明らかとなったことにより，トータルアフラトキシンの検査体制も強化されてきた。さらに地球規模の気象異常によりカビ汚染の頻度が上がっており，カビ毒全般に対する警戒が強まっている。