高分子アクチュエーター、応用開発急ピッチ携帯電話用レンズのモーター駆動代替へ人工筋肉や発電装置ねらい新材料も目白押し

摘要

高分子を用いたアクチュエーター（駆動装置）の可能性が広がってきた。天然高分子のたんぱく質でできた筋肉のようにしなやかに動くため、「人工筋肉」とも呼ばれる。最近ではナノテクノロジーの代表素材、カーボン·ナノチューブ（CNT）とイオン液体（常温溶融塩）から得られるゼリー状の高分子ゲル材料を用いた新しいタイプの人工筋肉アクチュエーター材料の開発が進んでいる。 携帯電話に搭載されている自動焦点（AF）カメラのレンズを動かすモーターの代わりに、軽くて薄い高分子アクチュエーターが2007年にも実用化される見通しだ。