技術の伝承と人材の育成：計装エンジニアの人材育成と技術の伝承

摘要

グローバリゼーションに伴い、エンジニアリング会社は、設計、調達、建設において、世界の中で技術的かつ地域的な極を多数持ちながら、それらを融合させてプラントビジネスを展開している。 設計のコスト競争力を強化するため、設計を海外設計拠点（海外子会社や海外設計会社）に拡大シフトしてきた。 しかしシフト化は、一部日本人の技術の空洞化を伴ってきている。 そして最近のプラント設計は、インテリジェントP&IDや3D CADのような設計データベースを持つツールによって行われている。 計装設計も計装用設計ツールによって行われるようになっており、従来のプラント設計とはやり方が変ってきている。技術者の継続教育が求められる一方、2007年には約800万人とも言われる団塊の世代が、大量に定年退職することにより、団塊の世代が持つ高度な技術力やノウハウを若い世代にどう伝承していくかということが大きな問題となっている。 このようなことを念頭におき、当社における計装エンジニアの業務と役割、計装エンジニアの育成や技術の伝承について述べる。