バイオマスエネルギーの利用／新燃料技術と機器開発：バイオマスを利用した炭化，ガス化，発電プラント

摘要

1964年，東京オリンピック開催の年に当社は石川県金沢市に明和鉄工として創業した。 現在は「環境·農業·エネルギー」をキーワードに，主要製品はもちろん，日々の事業活動においても，環境保護に取り組んでいる。 創業時は排煙脱硫装置を開発し，時代の流れとともにその商品は公害防止からリサイクルへと拡大した。 その中でも創業間もなく開発した湿式集じん装置は，農業施設へ数多く納入され，全国シェア90％以上を占めるに至り，当社と農業分野への密接な関係を築いた礎として，今日もなお全国各地で稼働している。 それ以来，農業関係よりさまざまな引き合いをいただき，農薬廃水処理，食品残さやもみ殻 ぜ倚螭渭S尿などの炭化や堆肥化によるリサイクル装置などを次々と開発してきた。 1987年，商号を現在の明和工業株式会社とし，熊本，宮崎，北海道，沖縄に相次いで営業所を設立，タイのバンコクには支店を，中国遼寧省鞍山市には独資会社の鞍山明和環保科技有限公司を設立した。 国内はもとよりイタリアや韓国，中国，台湾，タイにも輸出入するなど，新たなマーケットを広げつつある。また，当初の農業分野以外にも，都市ごみ処理や下水処理，金属リサイクル関連などの分野にも参入し，さらなる環境に対する研究と提案の機会をいただけることになった。