バイオエタノールをプロピレンへ転換する触媒－バイオマスエネルギー等高効率転換技術開発プロジェクト

摘要

標記の研究はNEDO事業の一環として平成16-24年度に実施されている．事業は以下のように二つに大別され，それぞれはさらに細分されている．事業全体の概念は右図のようになっている．（1）バイオマスエネルギー先導技術研究開発①セルロース高効率製造のための環境調和型統合プロセス開発，②木質系バイオマスからの高効率バイオエタノール生産システムの研究開発，③セルロース系バイオエタノールからプロピレンを製造するプロセス開発，④酵素糖化·効率的発酵に資する基盤研究，⑤バイオ燃料の品質規格及び計量標準に関する研究開発，⑥バイオポリオレフィン等のバイオマス由来度の測定·試験方法の研究開発，⑦総合調査研究．（2）バイオマスエネルギー転換要素技術開発①高分子膜モジュールを用いたセルロース系バイオエタノール濃縮·膜脱水システムの研究開発，②遠隔林分の木質バイオマス収穫機械の研究開発，草本系バイオマスの運搬と在庫及びエネルギー転換時の前処理工程を改善する可搬式ペレット化技術の開発．我々は，この事業の中で（1）-③を産総研，触媒技術研究組合とともに担当している．本講演では，我々の最近の研究成果を紹介したい．