町工場の人情と職人技、そして高い技術力が我が社の自慢

摘要

町工場のがんばりというと、とかく大黒柱の社長がクローズアップされることが多いが、見逃してはならないのが奥さんである。 家内工業の意味合いが強い町工場では、社員は家族同然。 ワンマン社長の影で、社員とのコミュニケーションをとり緩衝材の役割を果たすなど、縁の下の力持ち的存在である奥さんが多い。 さて、今回紹介する山陽プレス工業の社長、檜坦昌子さんもその1人だった。 2代目社長だった夫がワンマンであったかどうかはさておき、アイデアマンでリーダーシノプ抜群の社長だったことは法間違いない。 その先代が2000年に急死された。 健康で働き盛りの夫、まさか倒れるなどとは想像だにしていなかったという。 妻として、また3人の娘の母としてはもとより、残された会社の次期社長として、悲しみにくれていることは許されなかった。