設備IT化へのシステムエンジニアリング～求められる要素技術と適応法：(3)〈レビュー〉設備IT化ソリューション＆構築ツール－電力線通信による工場ネットワーク構築ソリューション

摘要

日本での規制緩和が遅れた背景には，従来の短波帯利用者（アマチュア無線，電波天文など）の強い懸念がある。高速PLCには，電力線上での伝送に適した2MHz～30MHzの短波帯信号を用いるが，こういった高周波信号の伝送を想定していない屋外の配電線等では，強い信号を重畳させると，配電線そのものがアンテナとなり，不要な信号を漏洩電波として放射してしまう恐れがある。 このため日本では高速PLCの使用を屋内に限定し，かつ世界でもっとも厳重といわれる規制値のもとにその利用を認めることになった（図1参照）。