身近になった音声処理技術と東芝の取組み

摘要

キータッチの代わりに自分の声で機器を操作する音声インタフェースの利用が身近なものとなった。東芝は，1980年代から音声処理技術の研究開発を行っており，音声インタフェースを支える各種の基盤技術を長年，研究し開発してきた。その成果は，カーナビなど組込み機器向けの音声ミドルウェアや，パソコン（PC）のソフトウェア，Web上での音声コンテンツサービス，文書情報の機械翻訳システムなどの製品に活用されている。更に，単に音声インタフェースにとどまらず気の利く個人秘書のようなコグニティブアシスタントの実現を目指し，音声処理技術の高度化及び高精度化だけではなく関連技術の開発と利用者に新たな価値をもたらす製品及びサービスの開拓と開発に努めている。