生産,1984年以降で最低

摘要

ポリスチレン（PS）の2012年の生産は前年比6．0％減の63万3268トンで，1984年以降で最低の水準となった。国内需要，輸出ともに減少したためで，用途別の需要では特に電機·工業用の落ち込みが大きい。一方，輸入は35．4％増の8万7019トンと過去最大に膨れ上がつた。円高や内外価格差により，国内のPSユーザーが輸入品の使用を増やしたためである。しかし，2012年11月からの円高修正を背景に，2013年に入ってからの輸入は減少に転じ,輸入圧力が弱まってきたことにより生産の減少傾向に歯止めがかかっている。