SSストラテジィ2008②昭和シェル石油とコスモ石油

摘要

弊社では、元売10社（新日本石油·出光興産·コスモ石油·ジャパンエナジー·昭和シェル石油·エクソンモービル·九州石油·太陽石油·三井石油·キグナス石油）のSSアンケートを今年も実施し、2007年度末の系列SSについて調査した。2007年度は、原油価格高騰が100ドルを超え、さらに騰勢を続けるなかで、SS店頭価格の上昇が著しかった。 2008年3月末には暫定税率の廃止前の買い控えなども響いて、経営環境がかなり厳しい状況に見舞われ、現在も油価高騰による急激な需要減がSSの経常を圧迫している。 元売系列特約店の再編·統合が相次ぎ、生き残りを賭けた競争は熾烈である。2007年度は、元売各社とも系列SSの減少が顕著であり、とくに、前年度より新設が減り、転籍、転入の増加が目立った。 商社系が多い元売では商社系列ごとにSSの数がかなり変化しており、SSの規模では小型SSが減り、大型SSが増えている。 さらに、セルフは全SSの2割を超えた元売もあり、クレジット機能付きカードの増加も目立つ。 本号では、昭和シェル石油とコスモ石油の系列SSを取り上げた。