鹿島コンビの包括的連携強化

摘要

ジャパンエナジー、鹿島石油、三菱化学は鹿島地区の石油精製事業と石油化学事業の包括的連携強化に合意し、具体的な検討に着手した。 内外の激しい環境変化に対応できる国際競争力を備えた強いコンビナートを形成するためである。 石油と石化事業を一つに統合したバーチャル·カンパニーを立ち上げ、1年間をかけて最適体制実現の具体的方策を模索する。 原料の効率的調達·生産を目指す「原料最適化」と石油製品、プロピレンなどのオレフィン製品、ベンゼン·パラキシレンなどのアロマ製品の効率的増産を目指す「最適生産」を追求し、全体の最適化と利益最大化を実現するのが狙いだ。 共同投資も視野に入れており、鹿島コンビナートの抜本的な体質強化に向けた画期的な試みである。 3社は11月22日に連携強化に合意、三菱化学グループでは冨澤龍一三菱化学社長と船田昌興副社長、ジャパンエナジー·グループでは高萩光紀ジャパンエナジー社長と瀬野幸一鹿島石油社長が共同記者会見に臨み、発表した。 当日は「三菱化学鹿島事業所のエチレン生産量通算1,500万トン、鹿島石油鹿島製油所の原油処理量通算15億バレル達成」を記念する共同パーティも開催、両グループの連帯を強く印象付けた。