健康づくり散歩 ～日々を楽しむ健康づくり～/その14 せめてスローなひとときを

摘要

「時間をぜいたくに楽しむ。 秋はそういう季節です。 ゆっくり。 じっくり。 ビールはどうですか。 」と語る某ビールの今秋のコマーシャル。 紅葉を背景にしたそのポスターに目が吸い寄せられます。 しかも、それは「麦芽1.3本分の深く濃い味わい」だそうです。 袱妞盲辍工猊萤`ルも好きな私は、それもいいなあと心の中でつぶやきます。 通勤のラッシュの中、ふと我に返って周囲を見回すと、夏の疲れとぶり返した暑さとでぐったりした顔ばかり。 追いかけられるように秋の陣に突入という感じです。 「ああ、スローなひとときを…」と思うのは私だけでしょうか。 さて、そのスローなあり方を志向する動きとして「スロープード運動」があげられます。1986年にイタリアのブラという片田舎で始まったこの運動は、ファストフードに代表されるようなスピードや効率優先主義の生活から抜け出し、人間本来の食生活を取り戻そうという考えのもと、伝統的な食材や調理法を守り、質の良い素材を提供する小生産者を守り、さらには消費者に味の教育を進めるといった活動を進めています。 日本でもスロープードの運動を進める協会が誕生していますし、最近では食生活にとどまらず、生活全般についての「スローライフ」という言葉も茸にするようになりました。 「スローライフを志向する住まい」とか、「スローライフが実現できるOO町」などと言ったものです。