第2回 ITは在庫を減らす縁の下の力持ち

摘要

在庫を適正に維持するためにはどうすればよいか。在庫は、在庫数（現）＋入庫数一出庫数＝在庫数（新）で決まる。今ある在庫はどうしようもなく（捨てれば減るがそれでは損が出てしまう）、出庫数はお客様次第。結局、お客様の注文に合わせていかにうまく買うかで入庫をコントロールするしかない。これが工場になるとさらにちょっと複雑になる。組み立て工場はお客様の注文や営業の販売予測を基に、必要な部品を用意して組み立てる。1つの製品を組み立てるには、どんな製品でも少なくとも数十、多ければ数千の部品が必要だ。工場全体で扱う部品数となると、製品の数に比例してさらに増え、数千から数十万になる。これらについて何を、いつまでに、どれだけ用意するかを手配するのは結構大変だ。すべての部品を過不足なく管理するには膨大な手間がかかる。結果的にやりきれなければ、在庫を適正に維持することはできない。