腹膜透析液の進歩

摘要

CAPDを始めとする腹膜透析（PD）患者数は，1996年をピークに年々減少しつつある。 腹膜劣化による除水不良や硬化性被嚢性腹膜炎の存在などがその要因の一つに挙げられているが，換言すれば，これらは現行透析液の抱える宿命的な課題でもある。 PDが今後も腎機能代替療法の一翼を担い続けるためには，より効果的かつ生体適合性の良好な透析液の開発が必要不可欠と考えられる。