健康促進イベントにおける歩行量可視化アプリへのアクセスとユーザの歩行量の関係解析の試み

摘要

日本では、不規則な食生活や運動不足などによる生活習慣病に関連する病気で亡くなる人の割合が多くなっている。生活習慣病は運動を心がけることで防ぐことできるが、厚生労働省の調査によると日本人で運動習慣のある人の割合（男性：35.9%、女性：28.6%）は目標の値（男性39%、女性35%）に満たない。運動習慣が身に付けられない要因として、「仕事が忙しい」、「時間がない」といった理由から、十分に運動できない人がいるため、運動習慣を身に付けることは容易ではない。運動習慣の獲得を目指す試みとして、ソーシャルゲームを用いて、参加者が楽しみながら、運動習慣を獲得させていくという試みがある。本研究でも、健康のための運動習慣を身につけるきっかけづくりとしてながはま健康ウォークという健康づくりイベントを実施し、ゲーム形式でイベントを通じた運動習慣への働きかけを行っている。