整形外科疾患に対するリハビリテ-ションプログラム クリニカルパス導入によるリハビリテーションの効率化

摘要

整形外科領域においてもクリニカルパスが導入され,各部門合同でのリハビリテーションプログラムの見直しが積極的に行われるようになった.早期回復,早期社会復帰をめぎすという整形外科本来の目的を実現するため,治療プログラムの効率化短縮化がはかられている.手術治療の場合,術前検査は外来ですませ,手術前日の入院が一般化している.また,術後の安静期間は筋萎縮の原因となるため,できるだけ短くすべきで.多くの手術で手術方法の工夫により術翌日あるいは翌々日の離床が可能となりつつある.さらに.下肢の手術では患肢に早くから荷重することか機能回復に有利なため.手術法.手術材料の改良か行われている.入院期間全体の短縮のためには退院時のコールの設定か重要であり.治療前にあらかじめクリニカルパスにより十分に手術から退院までの経過を説明し,退院時の状態を納得してもらっておくことが,患者の不満なしにスムーズに早期退院へもっていくために重要である.