公正倫理の実施·評価マニュアル米国科学アカデミー·研究公正倫理委員会

摘要

米国科学アカデミー·研究公正倫理委貞会が2002年にまとめた報告書『科学研究の公正倫理』の翻訳最終回である．日本では，アカデミズム崇拝思想が異常に強く，研究者や研究機関は悪いことをしないと信じられている（推定）．しかし，現実の日本はおかしい（どこの国にもおかしな部分はあるけど…）．アメリカでは，政府機関，政府委員会，学者·研究者，本，雑誌，学協会，研究グラント，シンポジウム，大学カリキュラムなどで，公正倫理の基準を作り，学習し，議論し，研究をしている．しかし，日本ではこのようなメカニズムがない（とても少ない）．で，気がつくと院生·研究者が危ない事件に巻き込まれる（こともある）．院生·研究者は，一度しっかり勉強しておこうね．という趣旨で今回の翻訳作業を開始したが，これで，日本もまともになるだろうか？