味覚と嗅覚に関する感性パィ才センザの最前線 次世代型センサの開発と医薬品への応用を中心にして

摘要

味覚と喚覚は，化学物質を受け取って生じる感覚 であり，五感の中でも，主観性が強い感覚である. 視覚情報（景色）や音（聴覚情報）は他人に伝達で きるが，味覚と嗅覚は通常，そのような伝達は困難 である.数年来，味覚センサと匂いセンサの開発? 研究は進み，状況は大きく変貌した.味覚センサは 既に実用化され，数多くの食品や医薬品の味の数値 化に利用されている.甘味応答性の膜も開発されて いる.また，高感度の匂いセンサの開発とその応用 法が定着しつつある.本誌上シンポジウムの企画は，下記に示す通り， 味覚センサ及び匂いセンサの研究?開発における第 一線の研究者をシンポジストとして招き，センサの 原理と最先端の応用例を紹介し，その現状の理解と将来への課題を提言することを目的とする.