MRI仮想超音波装置による経皮的肝穿刺支援システムー肝細胞癌に対するTAE後経皮的局所治療への有用性-

摘要

肝細胞癌(以下HCC)に対する内科的治療はラジオ波凝固療法(以TRFA)やエタノール局注療法(以下PEI)などの経度的局所治療が主流となっているが,前治療として肝動脈塞栓術(以下TAE)を行うことにより,治療効果が増強されると報告されている.その際,TAE後の腫瘍残存部の評価と同部位への正確なアプローチが必要となるが,今回, MRI仮想超音波装置による肝穿刺支援システムを東芝と共同で開発したので,その有用性について報告する.