数理的発想による新しい検查技術の開発：最終講義から

摘要

私が所属していた研究室は，「検査診断学講座」 という名称で，国立大学に設置された検査医学系の講座としては全国で2番目に古い。それにしても，「検査診断学とは何をするところか？」とは，在任 中，繰り返し受けてきた質問だ。この質問に対し，私は「新しい検査法を研究?開発する学問分野！」といつも答えてきた。 大学を去るにあたり，この理念を実践してきた道 のりをまとめることで，特にこれからの医学を担う 若い研究者の方々に，何かビツビッと感じてもらえ るものがあれば嬉しい。