食品企業における輸入食品の安全性確保 原材料等の管理体制における安全性への取組み

摘要

2000年6月の乳製品による黄色ブドゥ球菌食中毒以降，消費者が抱いた「食の安全」に対する不安感·不信感は払拭されていない。2000年6月より現在までに起きた，異物混入，農薬残留，動物用医薬品残留，指定外添加物の使用，食品偽装などの問題によるものである。さらに，2008年の農薬混入事件，メラミン混入事件により「食の安全」への不安感·不信感は増殖し，特に中国産を中心とした輸入食品への不信感は，日本の消費者へ浸透し定着している。