不整脈症例の冠動脈CT angiography320列CTでどう克服するか？

摘要

冠動脈CT angiography (CTA)は虚血性心疾 患に代表される冠動脈疾患の診断と評価において 不動の地位を確立した。高い陰性的中率は多 くの診断目的の冠動脈撮影（ICA)検査を不要の ものとし，さらにICAでは診断できないプラーク 性状の評価や石灰化スコアによる予後予測などに も役立っている。しかし，冠動脈CTにはいくつかの弱点があり， そのひとつが不整脈存在下における画質の低下で ある。良質な冠動脈CTA画像を得るためには呼 吸停止下に冠動脈の静止した限られた時相から画 像再構成に必要なデータを採取する必要がある。