固体分散体中での化合物非晶質状態維持に及ぼす架橋型ポリビニルピロリドンと各種化合物との相互作用の影響

摘要

【目的】演者らは，担体に架橋型ポリビニルピロリドン（Cf?OSPVP）とモデル薬物にインドメタシンなどを用いた場合，流動性の良い固体分散体（Soliddispersion：SD）が得られることおよび直接圧縮法により錠剤を製造できることを報告した．CrosPVPを担体に用いる場合，どのような化合物であればSD中で非晶質状態を維持できるかの情報が得られれば，難溶性薬物を製剤化する際に役立つものと考えられる．本研究では，物理化学的性質（化合物の官能基のH~+donor（H~+donor），融点および分子量）が異なる様々な化合物を用いて，どのような化合物であればSD中で非晶質状態を維持できるか検討した．