マウス組織におけるABCトランスポータータンパク質（mdrla．MRPl．MRP4，BCRP）の絶対定量解析

摘要

組織に発現するトランスポータータンパク質の絶対量を明らかにすることは、薬物動態の正確な予測に必須である。 しかし、高分子膜タンパク質であるトランスポーターの絶対層の測定は、GLUTlの特異的な結合化合物を用いた測定法に限られている。 HPLC接続型質量分析装置（LC－MS/MS）を用いたプロテオミクス技術はタンパク質の酵素消化ペプチドを検出対象とすることで高分子膜タンパク質の高感度な定量解析が可能であり、本装置を用いた絶対足量法の実現によって全てのトランスポーターの絶対定量が可能となる。