最近の平面構成マイクロ波電力分配器の研究動向について

摘要

平面構成マイクロ波帯電力分配器に関わる研究は1940年代には既に始まっていたと見られ長い歴史を持つが、2000年代から今日においてもなお相当数の研究論文が発表されている．背景には、最近の急速な移動通信システムの発展に伴う小型化、マルチバンド化等の新たな要求や新興国での大学設備の充実、独自技術の進歩に伴う若い研究者の増加があると考えられる．本報告では毎年大量の研究論文が発表されることから、その動向を平面型ウィルキンソン型マイクロ波帯電力分配器に関して検討するものである．