水産加工機械化の展望②－冷凍·冷蔵用機械について

摘要

水産物のうち魚介類は、水揚げ後極めて短時間で腐敗する性質がある。 従って保存については低温で貯蔵することが従来から行われており、特に冷凍保存により、長期間にわたって、品質をほとんど劣化させることなく保管できる。 水産加工の技術範囲は極めて幅広いものであるが、その中で冷凍、冷蔵の技術は特に重要なものであることから、本稿では冷凍、冷蔵に加えて製氷、水産加工工程での冷却、冷凍品の解凍に関する機械についても解説、紹介を行うこととした。 水産加工業者が、この分野の機械を新たに導入しようとされる場合、なるべく幅広い範囲から選択することができるように、市販されている機械を可能な限り網羅して紹介することとした。 各水産加工業者におかれては、自社の加工目的に合いそうな機械を2～3選んだら、必ず自社の原料で、それらの機械をテストしてその性能を実際に確認した上で、自社の目的に最も合った機械を選び購入することが重要である。