14年度のCR環境好転で見通し明るい

摘要

電気化学工業の13年度CR事業は、販売数量増や円安による手取り増加で増収となった。自動車部品向けに加え、農業機械部品向けなどが堅調に推移した。13年度は、7月末にアンチダンピングの引き上げが中国商務部から発表され、接着剤グレードを中心にローカルメーカーに切り替わるなど影響は多少あった。ただ、自動車を中心とした機能性部品用途などは品質が重視されるため、「高い品質を必要とするユーザーからアンチダンピング引き上げ後も受注を得ている」（田渕浩記エラストマー·ブラック部長）としている。上海に有する研究拠点はユーザーからのニーズも高く、「今後の方向としてはさらに高度な研究をしていきたいと考えている」（同）。